ワクチン接種について
ワクチン接種が遅れていたわが国でもここに来て多様な接種の方法が展開されいよいよ加速化して参りました。優先接種枠に次いで一般区民の接種も始まり、高齢者以下は集団、個別接種の併用となる為、当院でもファイザー社のワクチン接種を行って居ります。
ワクチンの種類を気にされる方も多いのですが、ファイザー社とモデルナ社のワクチンは接種間隔、接種量、2回目接種後効果が表れるまでの期間に多少の違いはあれど、どちらもmRNAワクチンで双子の様な扱いです。因みに国内向けには使用されていないアストラゼネカ社のワクチンはウイルスベクターワクチンです。詳細は割愛します。
では何故個別接種に主にファイサー社、大規模接種に主にモデルナ社のワクチンが使われているのかと申しますと管理の煩雑さの違いが大きいです。あちこちで接種に伴う事故の報告がされていますが、事故の多くはファイザー社のワクチンで発生して居ります。ファイザー社のワクチンは温度管理が難しく、接種するまでに解凍、希釈、などより多くの工程があり、1瓶6名、接種量0.3ml、接種間隔3週間と何もかもが微妙で不慣れな人が扱うと事故がある一定の頻度で起こる事は容易に想像されます。それに対しモデルナ社のワクチンは1瓶10名、原液使用、接種間隔4週間で扱いが圧倒的に楽です。
ワクチンを接種するか否かで心揺れている方も多く、その様なご相談を受ける機会もあります。中には背中を押して欲しい的お考えの方もおいでになりますが、個人的には背中を押す様な意見は申し上げない方針です。ご自身で納得した上で判断して頂く事にして居ります。
当院に於けるワクチンの予約は1回目と3週後の2回目をセットでお取りして居ります(片方のみはお取りして居りません)。6月分は既に予約終了となって居り、次回7月以降の予定は今月末位に分かると思います。
Comments